ピロリ菌の感染を検査する方法は、大きく分けて内視鏡を使う方法と内視鏡を使わない方法に分けることができます。
内視鏡を使う方法
胃の粘膜の炎症の状態、萎縮の有無、鳥肌のような小隆起の有無などを観察するとともに、胃粘膜の一部を採取して、ピロリ菌がもっている尿素を分解してアンモニアを産生するウレアーゼという酵素の反応がないかをチェックする方法(迅速ウレアーゼ法)、顕微鏡で調べたり(鏡検法)、あるいは細菌培養を行って調べます(培養法)。
内視鏡を使わない方法
尿素という薬を内服してウレアーゼという酵素の反応を吐く息を集めて検査する方法(尿素呼気試験)、血液・尿の中のピロリ菌と戦う成分―抗体が存在しないかを調べる方法(血清抗体法、尿中抗体法)、便の中にピロリ菌の成分がないかを調べる方法(便中抗原法)があります。
この中で、最も簡単に調べる方法が、尿中抗体検査法です。通常の尿検査と同様に尿を取って提出していただければ、ピロリ菌に対する抗体がないかどうかを調べることができます。内視鏡検査を受けることもなく、採血もありませんし、便をとる必要もありません。
ハタピの会では、一番簡単な尿中抗体を用いたピロリ菌チェックを推奨しています。
採尿キットで簡単に検査できます
ハタピの会や賛助会員になっている医療機関が配布している採尿キットを入手して、検査を受ける方の尿を取っていただき、尿中抗体検査を健診として受け入れている医療機関へ持ってきていただきます。
または対応している各医療機関で採尿することも可能です。
賛助会員(医療機関)
検査費用・結果通知
医療機関により異なりますが、およそ2,000円から3,000円です。
各医療機関にお問い合わせください。
結果は1~2週間後に本人宛に郵送でお知らせします。