ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に住みつく細菌です。
ピロリ菌が胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、そして胃がんなどを引き起こす可能性があります。
また、日本人が持っているピロリ菌は胃がんの発生率が高いことが明らかとなっています。
ヘリコバクターピロリ菌 尿中抗体陽性率の集計結果
2014年5月~2023年8月の1801名(男性792名 女性1009名)のピロリ菌尿中抗体陽性率を集計しました。平均年齢は41.4歳(6~91歳)、全体の陽性率は21.4%でした。
年ごとの陽性率は、2014年の27.8%から2023年は11.3%と大きく減少してきています。
除菌治療の普及と、若い方の感染が減ってきているのが影響しているものと思われます。胃がん撲滅の日が見えてきました。
胃がんの死亡者数も従来年間5万人前後であったのが、2021年には41,624人と2割近く減少してきています。胃がん撲滅も夢ではなくなってきました。とはいえ10代の方でも6.6%の陽性率ですので、20人に1人は、感染しています。この感染している方を早く検査で発見して、除菌治療を受けて頂くことが重要です。
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一般社団法人 日本ヘリコバクター学会